祐徳自動車株式会社は佐賀県西南部の鹿島市、ＪＲ肥前鹿島駅前の鹿島バスセンターを併設した祐徳ビルに本社がある現在は流通業がメインとなっていますが、佐賀県内最大の観光バス専業会社です。流通業がメインとここで書きましたが、昭和時代に店舗展開を開始した「ホームセンターユートク」、平成になってホームセンターに併設される形で店舗展開を行っている「ユートク食品館」の両業態で売り上げの８割を占めていることもあることからこちらがメインといっても過言ではないかと思います。「ユートク食品館」は令和元年、「アスタラビスタ」買収されました。
元々は「祐徳自動車株式会社」として一般路線の運行も行っておりました。古くは嬉野・武雄〜福岡間（特急）、嬉野・武雄／鹿島〜佐賀〜西鉄久留米間（急行）、佐賀〜武雄〜佐世保間（特急）、佐賀〜武雄〜伊万里間（特急）その後は長崎自動車道開通に伴う乗せかえにより高速経由便の運行。平成に入ると鹿島・武雄〜福岡間や嬉野・佐賀〜熊本間の高速バスへの本格的な参入を果たしましたが、いずれも利用が芳しくなく（早くは平成初期に）すべての路線が平成１５年までに撤退しております。路線バスにおいては佐賀・鹿島・嬉野・武雄を起点に細かな路線設定を行っておりましたが、昭和６０年以降に祐徳観光バスを設立。鹿島市内、隣接する太良町と武雄市内の不採算路線を廃止させ廃止代替バスの運行を行ったのを先駆けに平成１０年頃（以前かもしれませんが）鹿島〜堤の上（現在の嬉野市塩田町）、武雄〜大町〜福富間等鹿島・武雄地域以外の不採算路線を引き継ぐため、祐徳交通を設立。また、武雄・鹿島〜諸富橋間、江北町域路線、佐賀駅〜福富／東多久駅間、武雄〜大町〜福富間、白石町（旧有明町）域路線等が平成１６年頃までに廃止され、乗り合いタクシーやコミュニティバスへの転換。鹿島〜県界間は祐徳観光バスへ路線譲渡。幹線においてはどの路線も大きく減便されてしまい、平成初期に比べると約半数程度まで規模が縮小されてしまいました。そこまで縮小しても乗客減が解消されることはなく、平成１８年４月からは全路線が「祐徳観光バス」と「祐徳交通」が合併し、設立された「祐徳バス株式会社」に移管され現在は路線バスを１台も所有しておりません。
現在は、大型５９台、中型２台、合計６１台の車両が佐賀（貸切事業本部）、西部（鹿島）、久留米の３営業所に配置されております。路線バスが運行されていた時代は武雄や嬉野にも営業所がありましたが現在は西部営業所に統合され、祐徳バス株式会社の支所になっております。
ここでは祐徳自動車株式会社と祐徳バス株式会社に配置されているまたはこれまで配置されていた貸切バスを紹介しております。ここではその他の部分に営業所表記を行っております。一部悌団等で判断しているものがあり間違っている部分があるかもしれません。おわかりの方がおられましたらメールでご指摘お願いいたします。

車庫内の画像は祐徳自動車西部営業所様、祐徳バス古枝車庫様、および祐徳バス嬉野支所様より許可を頂いた上で撮影したものです。