祐徳バス株式会社は平成１８年４月１日より運行したまだ新しい一般路線と貸切バスを運行しているバス会社です。前進は「祐徳観光バス株式会社」と「祐徳交通株式会社」で祐徳観光バスを存続会社とする両社合併でこれまで両社が運行していた路線と貸切バスの他、親会社の祐徳自動車株式会社が運行していた全路線を譲受し、鹿島（祐徳自動車西部営業所内）と佐賀（祐徳自動車佐賀営業所）の２営業所体制で現在も運行されております。
祐徳バスの８〜９割の車両が鹿島営業所に配置され、武雄と嬉野に現地出退勤の車庫を構えております。（祐徳神社前の古枝車庫は折り返し所と休憩所のみのようです。）佐賀営業所は朝、佐賀を出発する数台と大村競艇場送迎対応の大型貸切車両と大型・小型１台ずつの数台が配置されているのみとなっております。

「祐徳観光バス株式会社」は昭和６０年以降に祐徳自動車が運行していた鹿島市内、鹿島市に隣接する太良町、旧有明町（現在の白石町）と武雄市内の路線を廃止し、廃止代替バスの運行を行うことを主体に設立したバス会社です。当初は廃止代替バスの他、小型の貸切車両を所有しておりました。その後平成１０年以降、鹿島〜県界（太良町）間や嬉野地域のローカル等の路線を祐徳自動車より移管されております。
一方、「祐徳交通株式会社」は平成１０年頃までに鹿島〜堤の上（現在の嬉野市塩田町）間、武雄〜大町〜福富間、江北町域、鹿島〜佐賀間の一部便と祐徳自動車が所有していた一部の大型・中型の貸切車両を引き継ぎ営業を行っております。
子会社化などバス事業の合理化を図ったにもかかわらず乗客減に歯止めがかからない状況で祐徳観光バスにおいては武雄市内の路線が市主導の市内循環バスへ、旧有明町の路線は町内の循環バスへ（白石町になった後は乗り合いタクシーへ転換）転換しております。また、祐徳交通においては武雄〜大町〜福富間の廃止。江北町域の路線が廃止され、町主導の江北町循環バスへ転換しております。
祐徳バス株式会社への移行後、平成１９年頃に運賃改定。その後、幹線の減便や嬉野ローカル２路線の廃止。（乗り合いタクシーへ変更）大型路線車両の退役などさらなる合理化を行っている最中のようです。その一方でトップドアが主体だった車両についてはワンステップバスやノンステップバスが積極的に導入されております。また、平成２２年頃より中古車両の導入も行っているようです。
ここでは祐徳バス株式会社に配置されている路線バスとこれまで祐徳グループで運行されていた高速車両と一般路線バスを紹介しております。平成２３年１月段階で路線バス５０台が配置されているとのことで平成２３年１月に現地（佐賀・鹿島・武雄・嬉野）へ出向いて撮影と同時に確認作業を行った結果、ご覧の陣容であるものと思われます。

平成31年4月より祐徳バス株式会社は親会社である祐徳自動車株式会社に合併吸収され消滅。路線バスはすべて祐徳自動車株式会社での運行となっています。

車庫内の画像は祐徳自動車佐賀営業所様、祐徳自動車西部営業所様、祐徳バス嬉野支所様、祐徳バス古枝車庫様より許可を頂いた上で撮影したものです。
型式情報協力：快速みいけさん